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平屋の特徴とは?おすすめの間取りもご紹介します

2023年3月30日

戸建てというと、今では2階建て以上のものが当たり前になってきました。しかし、中には昔ながらの平屋もあります。今もなお根強い人気があるのは、やはり平屋にしかない魅力があるからです。

平屋の魅力とは?

行動しやすい

平屋の場合は階段がないので、すべてをワンフロアで済ますことができます。特に、重労働な家事のすべてを同じフロアで完結することができるというのは非常に便利です。また、若いときはあまり考えないかもしれませんが、自分が高齢になったとき、階段を使って上り下りするのはかなり大変に感じると思います。しかし、平屋はそういった心配もありません。自然とバリアフリーになっているのです。

 

天井を高くすることができる

人が広さを感じるには、横に広いだけでなく、高さがあることも重要です。平屋の場合は上の階がない分、天井を高くすることが可能なので、圧迫感がなく、広々とした空間を作り出すことができます。

地震に強い

地震の際、建物は高い部分のほうが揺れが強くなります。そのため、2階建ての家では2階の方が揺れが強く、倒壊のリスクが高くなります。しかし、平屋は上の階の重みが伝わるということがないので、倒壊のリスクを低くすることができます。もちろんデザインなどはそれぞれ異なるため、平屋のほうが一概に耐震性に優れていると言えるわけではありませんが、耐震性を上げることにつながります。

メンテナンス費用が安い

長く安全に暮らすために、戸建ては定期的にメンテナンスする必要があります。2階建て以上の建物の場合、メンテナンスするために足場を組まなければいけないのですが、足場を組むためには意外に費用がかかります。しかし、平屋は脚立で届く範囲であればその費用をカットすることできます。

スペースを広く使える

2階建て以上の場合、当然ですが上の階に行くための階段の設置が必須です。種類にもよりますが、階段を設置するにはそれなりにスペースが必要になります。しかし、平屋の場合はそのペースをわざわざ確保する必要がないので、広く使うことができます。

平屋の注意点

魅力はたくさんありますが、その分知っておくべき注意点もあります。

広い土地が必要になる

平屋の最大のデメリットは、それなりに土地の広さが必要だということです。上の階がないので、すべてワンフロアにまとめなくてはいけません。購入した土地の広さによっては、すべての希望を反映できない可能性もあるので、何が最低限必要なのかをしっかり考えましょう。

プライベートの確保が難しい

平屋は家族がみな同じフロアにいるので、コミュニケーションが取りやすいのですが、それは裏を返せばプライベートの確保が難しいということです。子どもたちが友人を呼びにくい…なんて感じないように、間取りを工夫するようにしましょう。

外部環境の影響を受けやすい

住宅がどんどん増えていくような人気のエリアに平屋がないのは、外部環境の影響を受けやすいからです。自分たちが家を建てたときは周りに家がなくても、数年後には隣に家が建つかもしれません。隣が2階建てや3階建てだと、日当たりが悪くなることがあります。また、間取りによっては隣の家から生活空間が見えてしまうこともあります。

防犯性が低くなる

平屋はすべての部屋が低い位置にあるので、防犯性が低くなります。そのため、センサーライトを設置したり、砂利を敷き詰めたりするなど防犯対策にやや費用がかかることがあります。

おすすめの間取り

ステップダウンフロアを設ける

ステップダウンフロアというのは、他のところよりも床が一段下がったスペースのことです。段差は数十㎝とそこまで高くないので、子どもや高齢者にも優しい造りです。リビングなどに取り入れることで、フラットな平屋にメリハリをつけることができます。

地窓と高窓を活用する

平屋で快適に生活するためには、通風と採光を確保するのが非常に重要となります。リビングを勾配天井にして高窓を設置すれば、高さがない平屋でも光を取り込みやすくなります。また、風通しをよくするために、高窓と対になるような形で地窓を設ければ、高低差のある風の流れを作りだすことが可能です。他にも、外に接するところが少ない平屋は、居室と居室に挟まれた廊下が暗くなる傾向にあります。そこに地窓を設ければ、足元に優しく光が差し込みます。

 

 

中庭を造る

平屋は間取りで個性を出すことが難しいので、中庭でアクセントをつけるというのも一つの手です。中庭にはコの字型、L字型、ロの字型と種類があります。どの形であっても、中庭を造ることで、平屋のデメリットである日当たりの問題を解決することができます。また、ロの字であれば家の中心に中庭が配置されるので、外部の視線を遮断することができます。

まとめ

平屋は行動しやすく、階段などを設けない分スペースを広く使えるなどのメリットがあります。しかし、高さがないことから、防犯・採光・通風の面で心配に感じる人も多いです。そのため、快適に暮らすためには、通常の2階建て以上の住宅よりも間取りの質が問われるということは頭に入れておきましょう。

吹附
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