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施主のTさんと北原さんにインタビューしました。

まず、施主のTさんにうかがいますが、家を建てるに当たり何社か検討しましたか?
T:はい。かなりの数の建築業者を検討しました。

どのような感じで絞り込んでいったのですか?
T:子どもが二人になった頃から、ちょくちょく住宅展示場などを見ながら、いざというときのために勉強を始めていました。その時にあわてて決めて、思ったような家にならず後悔したりしたくなかったからです。妻などはそれこそたくさんの雑誌を買い込んで研究しているようでした。
見学した業者の完成見学会にもよく出かけました。また、折り込みチラシを見て完成見学会に出かけたことも何度かあります。それと、友人の紹介ですね。
その中から、「良い仕事をしているな」と思う業者に絞り、その中から自分の建てたい家を理解してくれて、良い提案をしてくれる業者を選ぶつもりでいました。

「良い仕事」とはどんなことですか?
T:設計の良さと自由度、使い勝手の良さ、仕上げの良さ、後の面倒見、というとこでしょうか。

最終的に何社に絞りましたか?
T:まず3社に絞り、最終的に2社が残りました。

他の2社はどんな業者ですか?
T:1社は地元のO社。独自の空気循環システムと建てる家がみな独自設計でポリシーを持っているところに魅力を感じましたが、随分先の仕事まで決まっているらしく、具体的な提案等が無かったこともあり、途中で候補から外しました。
もう1社は駒ヶ根市のM社。折り込みチラシを見て完成見学会に行ってみました。仕上げが良くて気に入ったので何度か完成見学会に行きました。営業の方は知識豊富の上に積極的で無償で本図面まで提出してくれました。また、建築費もとてもリーズナブルな感じがしました。

大手メーカーなどは候補に入らなかったのですか?
T:大手メーカーは住宅展示場にあるので早い段階で見ました。展示場の建物はとても魅力的なのですが、完成見学会に行くと「それほどでもないな…。」と思うことがほとんどでした。
地元のA社などは担当営業マンに好感が持てたので何度も完成見学会に行きましたが、どの家を見ても代わり映えせず、『同じパターンでコストダウン。施主のライフスタイルに合わせた提案などもってのほか』というのが見え見えでした。妻などは「建て売り住宅を見ているみたい…」と、酷評していました。契約大工の質も良くないらしく、営業マンが「大工さんは指名してもらった方が良い」などと言っていました。これでは信頼できないなと思いました。
友人知人に話を聞く中で、「下請け大工によってバラツキがある。」「営業と打ち合わせたことが現場に伝わらない」「後の面倒見が悪い」などということも多く耳にしましたし、「安い坪単価で惹き付けておいて、設計段階で希望を盛り込んでいくと結果的に高い」という噂も良く聞きました。

北原工務店の建てた家も何件か見ましたか?
T:はい。一番初めに見たのは平沢にあるお宅です。かなりのインパクトがありとても気に入りました。そのお宅の施主は僕の友人で北原さんの同級生なので、かなり強力に奨められました。(笑)
山寺のお宅などは家の近くということもあり、建設中はしょっちゅう見学に行きました。イヤな客ですよね(笑) 見ている中で、大工さんがとても良い仕事をしているという印象を受けましたし、若くて有望な人材が育ってきているなという印象も受けました。とても信頼感が増しました。
我が家の後に建てた美篶のお宅ももちろん見学させてもらいました。スペースがとても有効に使われていて、使い勝手も良さそうだなと思いました。

最終的に北原工務店を選んだ理由は?
T:設計の良さ、工期の早さ、信頼感ですね。北原さんの建築にかける情熱には「これなら安心して任せられるな」と思いました。また、北原工務店の提案が自分たちの思い描いていたイメージに近かったです。木をふんだんに使っていて、オープンスペースを上手に使っている設計です。家事の動線についても申し分ありません。施工を分かっている人が設計し、現場の指示もし、後の面倒も見てくれるというのはとても心強いですよね。
それに比べると、M社の設計は間取りなどすこし古い感じがしました。最近の核家族の家事動線までは頭が回っていない感じでした。

打ち合わせは綿密にしましたか?
T:はい。かなり濃密な方だったと思います。細かいところまで話すと3日くらいかかりますが良いですか?

それはちょっと…。(笑)主なところを教えてください。
T:我が家の場合、1階が仕事スペース+お茶の稽古場で2階・小屋裏が居住スペースというやや特殊な造りです。初めに各階に必要な事柄を箇条書きにして、どんな間取りを組んでくるか楽しみに待っていました。初回の提案からかなり『イイ線いってる』という感でした。提案の間取りにこちらの細かい要望を赤で書き込んで再提案してもらう。これを4回ほど行ってかなり細かく煮詰めました。
収納スペースの棚の位置やサイズなどは施工段階に入ってからこちらが図面を起こしました。そしてその通りに作ってくれました。流し台横のカウンター棚などは特筆ものです。
お茶の稽古場は「法に則った」部分が多いので、工事中の確認事項も多く大変でした。
また、玄関ドア、流し台、洗面化粧台、ユニットバスなどは松本の展示場まで何度も足を運び十分に検討し、北原さんとも相談して決めました。

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北原さんに伺いますが、T様邸を建てるにあたってのコンセプトは何ですか? また、神経を使ったのはどんなところですか?
北原:建築物としての基本構造と安全性、与えられたスペースをいかに活かし使い勝手を良くするか、環境にマッチしながらも主張のある外観をどう表現するか、そして家族の幸せということでした。
集成材の柱と梁、スーパーウォールの組合せで構造強度は充分ですし、気密測定でもかなりの高水準のデータが出ました。2階に重量物がいくつかありますので、その部分は充分に床下を補強しました。準防火地域ということでいろんな面で苦労しましたが、納得のいくものができたと思います。
お施主さんと要望と私のアイディアが巧く合致し、2階にかなり広いウッドデッキができました。片流れの屋根に金属サイディングというモダンな外観によく合っていると思います。
Tさんの家族は自然が大好きなアウトドア派だと聞いていますので、その辺りの好みにも合うように考えました。
お茶の稽古に使う和室は当社の数寄屋大工とも入念な打ち合わせをしました。それぞれの流派があるのでこの部分は神経を使いました。

施主のTさんは凝り性のようですので、その要望を盛り込んでいくのは大変だったんじゃないですか?(笑)
T:そうだと思いますよ(笑)
北原:Tさんの要望は漠然としたものではなく「何と何が必要で、何と何は必要ない」と、ハッキリしたものだったので、逆にカタチにしやすかったです。こちらの提案に対しても曖昧に「ここが気に入らない。あそこをもっと何とかしてほしい…」という感じではなく、しっかりと書き込みをしてくれましたので、確実に煮詰られたと思います。施工中も確認事項に対してすぐに対応してくれたためため、短い工期でもとてもスムーズに工事が進みました。もっとも、Tさんの場合仕事柄ということもあり誰にでもとはいかないでしょうが。(笑)

でも、大手メーカーではこんなに対応してくれないでしょう?
T:でしょうね。
北原:そうだと思います。できたとしても、凄い坪単価になってしまうんじゃないですか?

今回も経費を抑えるためにお施主さんが作業をした部分があるのですか?
T:はい。恐ろしいほど(笑)
北原:外部の露出の柱、ケタ、手すり、外階段と格子、ウッドデッキのほとんどをTさんが塗りました。僕も下塗りや難しい場所など一部塗りましたが…。階段、格子、ウッドデッキは材料の段階で当社に来て塗っていただきました。床のワックスはほとんど奥さんが塗りました。かなりの経費が抑えられたと思いますし、愛着の湧き方も違うんじゃないでしょうか。こんなに一生懸命な方も珍しいです。(笑)
T:お陰さまで(笑)。お腹が空いてとても美味しく食事がいただけましたし、後々のメンテナンスの仕方も分かりました。北原さん、必要なときにはアルバイトに使ってくださいね!(笑)
北原:ええ、喜んで。(笑)

予算内に収まりましたか?
T:結果的にはオーバーしましたが、準防火地域であること、建物の出来栄えからすれば納得しています。友人の建築関係に携わっている人達も凄くリーズナブルだと言ってくれます。

特に気に入っているところはどこですか?
T:全部です。思い入れと気合いの入れ方が違いますからね。(笑)

そう言うと思いました。(笑)でも、強いて言うとしたら?
T:そうですねぇ。一番は木の安らぎかな? パイン材は優しくて暖かいので冬でも裸足で大丈夫です。家ではスリッパを履いていません。また、木の床と壁は家具を選びません。建て替えと同時に買い換えようか迷った家具がいくつかありますが、全く違和感無く新しい家になじんでいます。
リビングとキッチンにはかなりこだわったので満足度が高いです。パイン材の床と壁、開放感のある吹き抜けと明るい天窓、身も心も温まる薪ストーブ、そしてクラフツマントップの流し台と周辺収納には本当に満足しています。家族もとても喜んでいます。先ほど言い忘れましたが、薪ストーブのレンガも僕が自分で積みました。これは実に大変な作業でした。(笑)
茶室の方はまだ実際の茶事に使っていないので、本当の満足感を得るのはもう少し先になろうかと思います。
ウッドデッキも季節が良くなって、休日の朝食やらバーベキューやらに使うようになるともっと満足度が増してくると思います。
見えない部分ですが、スーパーウォールは大変なスグレモノだと思いました。構造強度といい、気密性といい、他の硬質ウレタンなどとは別物ですね。友人がこだわっていたわけが建築作業を見ていて良く分かりました。とにかく、暖かくて、静かで快適です。

北原さんの前で言い辛いと思いますが、不満な点とかありますか?
T:不満はありませんが不安が少しあります。それは外の木の部分の痛み具合です。どの位のメンテナンスが必要なのか若干不安を感じています。今まで住んでいた家ではほとんど何の手入れもしないという実績がありますから。(笑)
あと、小屋裏とリビングの屋根が大雨の時に雨音が少しうるさいことですが、我慢できる範囲内です。逆に大荒れでも風音は全然聞こえませんが。(笑)
北原:今度は自分達で頑張って建てた家だから大丈夫ですよ。やり方も分かってますし。(笑)
屋根の雨音については構造上納得いただくしかないですね。
T:「手入れも楽しみ」と思うよう心がけます。(笑)

最後に、家を建てたいと思っている人に一言。まずはTさん。
T:良い家を建てたいと思うのなら、勉強も必要だと思いますし、いろんな人に話し(特に業者の評判)を聞くことも大事だと思います。印刷物や住宅展示場などのイメージにあまり酔わないようにしたいものです。僕個人としてはマスコミより口コミの方が信頼性が高いと思っています。施工実績が多いことよりも一つひとつ良い家を建てている建築業者を選んだ方が賢明だと思います。

北原さんからも一言。
北原:一生に一度の大事業ですから、業者選びは慎重にしてほしいと思います。そして、数ある業者の中から当社を選んでいただけたら本当に幸いです。「北原工務店にして良かった」と言われる仕事を約束します。


9ヶ月ほど経ったところで、また感想をお聞きしました。

一夏を過ごしてみてどうですか?
T:とても涼しいので驚いています。場所が場所なので正直言って暑さはある程度覚悟していました。1階などはとても涼しくて玄関に入ってきたお客さまが驚きます。2階も風通しがとても良いので、網戸にして天窓とシーリングファンも併用するとほとんど熱がこもりません。小屋裏も窓を開ければ見事に空気が流れますので、開けておける状況であれば暑くなりません。

新たに感じた欠点はありますか?
T:今年は風雨が多いのでよけいに感じますが、我が家の場合設計上1・2階とも庇が小さめなので降り込みが気になります。今後この辺りを手直しするかもしれません。それと、大雨の時はテレビの音が聞こえないことです。これは前の時も話しましたが(笑)。

その他に感じたことはありますか?
T:無垢のパイン材の床は最高です。冬冷たくないし、夏裸足でもベタベタしません。「スリッパが必要ない」と言うより「スリッパを履きたくない」という感じです。色も徐々に変わってきてとても味が出てきました。子どもが転んでも心配ないですしね。

 


 


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